第5回・京都長者湯編がオンエアされたというのに、その喜びを半減させる逆戻りレポート、1回前に登場した寿温泉の楽しみ方の続きです。
ははは。なんか妙な具合? ま、カマヘンよね。
で弁天町の寿温泉、その指先の指紋の摩擦で磨り減った入口の戸を開けると番台があるわけですが、これがまた味わい深い逸品なのでございます。
いかがでしょう、このおしゃれな半楕円のフォルム、色、ツヤ。入浴料金を払うにもドキドキします。
銭湯が地域の社交場でもあったころ、番台はその要としてこんなに素敵なものが作られていたのですね。
このゲージツ的な番台は大阪のいくつかの銭湯でまだ現役で活躍しているのを見ることができます。
寿温泉さんは、Vシネマの伝説的人気シリーズ「ミナミの帝王」第58作で重要なロケ地として使われています。
その映画の中にもこの番台が登場します。
おとうさんが娘と番台を交替するシーンで、「ほう、この小さな番台にはこうやって出入りするのか」と気づかされることでしょう。
ところで、ふろいこか〜ラジオには「若奥さん」の今井純子さんにご出演いただきましたが、この写真で番台に座っておられるのは、その一つ上のおかみさんです。上品でやわらかな物腰と会話で、この銭湯に通うすべてのお客さんに慕われる、ザ・寿温泉といってもいい存在。
このおかみさんがここに座っておられるだけで、寿温泉はさらに落ち着いたオーラに包まれ、なんともいえない上質のくつろぎ空間となるのです。(つづく)
寿温泉の地図コチラ
http://www.mapfan.com/m.cgi?MAP=E135.27.36.1N34.40.4.1&s1=%A2%A9552%2D0007%20%C2%E7%BA%E5%C9%DC%C2%E7%BA%E5%BB%D4%B9%C1%B6%E8%CA%DB%C5%B7%A3%B4%2D%A3%B1%A3%B0%2D%A3%B1%A3%B2