2011年07月08日

チロリン村への道

まいはーい。松本康治です。
暑いですね。暑いときは銭湯ですね。銭湯以外ありえませんね。
そしてこの夏は省エネですね。省エネといえば銭湯ですね。銭湯以外ありえませんね。

今年の夏、銭湯に通いまくった人のみ、死んだあとの極楽行きが保障されます。
銭湯に通わなかった人は地獄行きです。地獄のユニットバスで釜茹でにされるのです。
銭湯教の聖典「京都極楽銭湯読本」淡交社刊、林ヒロキ著1400円にはそのように書かれています。
こわいですね。

さて、今回お邪魔したのは菊水温泉さん。
じつを申しますと大阪には菊水温泉という屋号の銭湯が何軒かございます。
今回は城東区の菊水温泉さんでございます。JR大阪環状線の大阪城公園駅からでもさほど遠くありませんが、JR学研都市線の鴫野駅のほうが少し近いです。

番組中でいみじくもおかみさんがおっしゃっている通り、菊水温泉さんは大阪都心に残るチロリン村のような場所にあります。
フィンランドでいうならば「ムーミン谷」の世界。
韓国映画でいうならば「トンマッコルへようこそ」の世界。
奇跡であります。秘密であります。マボロシであります。

その秘密のチロリン村への行き方をお教えしましょう。ここだけの話ですので、決して口外しないでくださいね。

鴫野駅の改札を出て右へ進みますと、数分で右ナナメ前方にに折れる道がございます。そこを1分ほど歩くと、第二寝屋川のほとりに出ます。
前方に橋が見えます。これが番組冒頭でしゃべっている上城見橋です。

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円柱形の建物はチロリン村を外部の目から隠すためのバベルの塔ですが、一般的には下水処理場ということになっています。
橋の上からはOBPのビル群がこのように見えます。

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さてこの橋はアリスの鏡であります。
橋を渡って後ろを振り返ると現代的なマンション郡が立ち並んでいますが、

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前方を見ると、地底の底にチロリン村が浮かび上がってまいります。
早くも菊水温泉の煙突も見えています。

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チロリン村への入口は、こんな細い路地です。普通の人は見逃してしまうことでしょう。

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秘密の路地を下ると、そこはもう平和の国、チロリン村です。
ここには地上の時間は存在しません。
仕事もなければ学校もない、みんながひたすら楽しく幸せに暮らす不思議の国なのです。

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チロリン村には緑がたくさんあります。
ここでは人と植物は友達なのです。

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菊水温泉に近づくと、裏手には燃料の薪が几帳面に積まれています。
チロリン村全体に、薪を燃やすいい香りがほのかに漂っています。

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そして菊水温泉に到着です。
この狭い路地の右手がそうなのですが、道が狭いため正面から写真を撮ることはできません。

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反対側から見てみましょう。
バベルの塔がこの村を外界から隠していることがよくわかると思います。

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夕方になると、チロリン村全体に晩ご飯のいいにおいが漂います。
あなたのお腹はきっとグーグーと鳴りまじめることでしょう。
そんなときはどの家でもいいから、「こんにちは」と言って気軽に訪ねてみてください。
住人はにこやかにあなたを迎え入れ、とびきりおいしい素朴な料理を振舞ってくれるに違いありません。

銭湯教の聖典「京都極楽銭湯読本」淡交社刊、林ヒロキ著1400円にはそのように書かれています。
楽しいですね。
posted by ふろいこか〜 + 銭湯文化サポーター's at 14:42| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 第15回(大阪・菊水温泉) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする