桜が咲きかけたと思ったら何この嵐!
みなさん、この冷え込みで風邪ひかないように、銭湯でゆっくりあったまりましょうね!
さて今回お邪魔した神戸御影のときわ湯さんは奇跡の震災遺産銭湯なわけですが、外観はちょっとハテナと申しましょうか、震災遺産で感動しようと思って訪れた人の膝の裏側を突いてガクッとさせてしまうような面持ちで現れます。
まずはこの看板はいったい何でしょう?
黄色い部分に三角形の黒い帽子…石炭ストーブの形でしょうか? まったくもって謎です。
そしてこの正面のワッカは何? ワッカらへんがな。
これを描かれた業者さん。
いかに震災後のバタバタで大変だったとはいえ、ワケがわからないにもホドがあるのではないでしょうか。せめて経営者に説明くらいして帰ってください。
おかげで、ときわ湯さんは「ふざけてる」とみんなに思われて困っておられるのです。これを描かれた業者さん、今すぐに名乗り出て説明してくださるようお願いいたします。
さて、ときわ湯さんは決してふざけているわけではありません。
浴室に入ってまずわれわれを迎えてくれるのは、これです。
御影の宮水のお湯がこんこんと沸きだす湯鉢。
ワタクシは敬意をもって「ルルドの泉」とヒソカに呼んでいます。
このお湯を豪快に湯桶ですくって頭からぶっかける喜び。ああもうたまりません。天国の母上父上、ワタクシはしあわせ者であります。
そして奥には・・・
ご覧ください。浴室の奥面全部がひとつの浴槽で埋め尽くされております。
湯船はこれひとつきりですが、かなりの大きさです。もっと近寄って見てみましょう。
これですね。シアワセを確約する、たっぷりのお湯。
17年前、この湯がどれだけの被災者を救ったことか。
みんなが行列を作ってまでお湯を求めた、あのときとまったく同じ風呂、同じお湯に、今はのんびりと浸かることができるのです。
震災遺産に、いや、国宝に指定すべきでしょう。今すぐに!
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