2012年01月17日

神様が宿る白浜温泉

年が明けて思いを新たにしておられるみなさん、こんにちは。
おみくじで大吉を引き当て有頂天になっている林です。

しかし、大事に持って帰った大吉のおみくじを、
知らぬ間に落としてしまうという大失態・・・。

神から見放されたと思いきや!
それを某銭湯のご主人が拾ってくださり、
手元に戻ってきたのであります。
今年も銭湯のみなさんに助けられて生き延びる林です。

さてさて、白浜温泉さんです。
一時は年が越せるかどうか心配でしたが、
無事に年を越され、
1月10日時点で元気に営業されているという情報が届いています。

さて、放送中ワタクシが浴室を見て
「なんですかこのアラベスク様式は!」と叫んでおりますが、
ご覧いただきましょう。

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どうです、この床面。
幾何学的文様が連続しております。

コーフンしてタイルマニア以外は
まったく反応しないような写真を何枚も撮ってしまいました。

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↑男湯排水溝

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↑女湯排水溝。なぜか男が赤で、女が青。

白浜温泉5.jpg
↑浴槽のアールやタイルの継ぎ目も美しい!

幾何学文様の連続が特徴のアラベスク様式ですが、
イスラム教では偶像崇拝が禁止されていたために、
発達した美術様式と言われています。

そう!アラベスクの文様は、神様が宿る文様なのです。
白浜温泉には、銭湯の神様が宿っておられるのです!

白浜温泉に幸あれ!


posted by ふろいこか〜 + 銭湯文化サポーター's at 02:13| 大阪 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 第21回(兵庫・白浜温泉) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月10日

謹賀白浜温泉

ラジオファンの皆様、あけましておめでとうございます。
ラッキー植松です。
昨年は大きな出来事が多く大変な年でしたが、
これまでの生き方を振り返り、これからの生き方を考える年でもあったのかと思います。

さて、話は白浜温泉ですが──
釜は大変な状況なのですが、とっても心あったまるお風呂屋さんです。

玄関では女将さんが描かれた絵手紙がお出迎えしてくれます。
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絵に添えられたそれぞれの言葉が心に滲みますね。

我々の為に女将さんが用意してくださったお茶菓子──
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美味しかったです。

そして、和やかな雰囲気で進められた収録風景──
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靴下も脱いでしまうほどのくつろぎっぷりです。

浴室のタイル絵も柔らかな色彩でほっこりさせてくれますね──
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そうそう、
ラジオの中でも話していた神棚、独特の力強さを感じるパワースポットでした──
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ここでは、ドリンクも高い所に祭り上げられています──
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──そして、お向かいの家の塀にこんなハート型のツタが──
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──白浜温泉を見守っていました。
posted by ふろいこか〜 + 銭湯文化サポーター's at 13:15| 大阪 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 第21回(兵庫・白浜温泉) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月30日

涙の釜物語

まいはーい。松本康治です。
さぶおまんな! こう冷えると腰痛のひとつも出るというもんです。
そんなときは銭湯ですね、みなさん。
まあそんなときでなくても銭湯なんですが。

さて年の瀬も押し迫ってまいりましたが、押し迫っているといえば白浜温泉の釜ちゃんほど押し迫った存在も少ないのではないでしょうか。
きのう、きょう、あすと、一日一日を大切に生きながら働き続けている釜ちゃんでございます。

白浜温泉は、だいぶ古びてはおりますが、正面から見るとアール玄関装飾にローマ字で屋号が書かれておりまして、できたころはかなりモダンな銭湯であっただろうことが偲ばれます。

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ただし屋号の文字はほとんど読めませんけど。

正面も味わい深いですが、建物の横に回るとさらに見ごたえがあります。

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けんか祭りの屋台を通すためにバシっと切られた木がすごい。
前栽から生えている樹木の勢いコンテストに出場すればベスト3に入るに違いありません。そういうコンテストがないのがじつに残念です。
そして2階建ての脱衣所棟の板壁も濃い味わいを出しています。
さらにその奥に続くレンガ造りの浴室部分と、そこから真上に突き立つ煙突の構図がまた渋い。
白壁の玄関、樹勢さかんな前栽、木造の脱衣場、レンガの浴室、そして煙突と、5種類のディープな光景が凝縮された状態で一気に目に飛び込んでくる。
これです。これがレトロ銭湯のすごさです。

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さてここで感嘆しているわけにはまいりません。問題はさらにその奥、釜場です。
裏に回ってみましょう。

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レンガ造りの釜場は戸も外れてしまっており、透明のビニールシートがその代わりをしています。
最近「ビニシー系」といって、鮮魚居酒屋などでこういったビニールシートによる屋台風の店づくりが流行っていますが、白浜温泉は居酒屋と間違えてもらおうと思ってビニシーしてるわけではありません。
苦肉の策、というやつなのです。

そのビニシーをめくって中を覗きますと、問題の釜ちゃんが現れます。
薪でしか沸かせない専用釜です。

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釜の口から何かレールのようなものが出ているのがおわかりでしょうか。

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これです。
これが日本で唯一の、釜に設置されたトユです。
トユもびっくりしたことでしょう。トユに生まれて、まさか銭湯の釜に突っ込まれることになろうとは、トユの神でも知らぬホトケのおトユさんです。
そしてこのトユはビニシーの外へとつながり・・・

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ああ、これこそが釜の涙なのです。黒い涙。
おかみさんはこの涙を毎日見ながら、釜を撫で撫で、お湯を沸かしているのです。
釜ちゃんは黒い涙を流しながらも、このように懸命に炎を燃やしているのです。

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ふろいこか〜ラジオはかれこれ21回目を数えますが、これほどまでに壮絶な人間と釜のドラマを目のあたりにしたのは初めてです。
この釜とおかみさんを応援しなければなりません。
それはフロリアンの民として生まれた日本人の責務でありましょう。

白浜温泉のお湯は、今日もこうやって沸かされているはずです。
posted by ふろいこか〜 + 銭湯文化サポーター's at 14:04| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 第21回(兵庫・白浜温泉) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月22日

後半です

こんにちは、タカハマです。

数日あきましたが続きをお届けします。
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営業が始まるぎりぎりまでおかみさんの朗らかトークを堪能し、
一番風呂は常連さんに堪能していただく為にいったん白浜の町を散策に。

DSC04724.jpg玄関をあけると、どっとお客さん

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林さんは近くの和菓子屋さんで季節のお菓子を購入。
オリジナル商品がどれも魅力的で決めるのに難儀しました。

そのまま散策続行。
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小一時間ほど歩いて、また白浜温泉に。いざ、入浴です。
おかみさんがそーっと沸かした大切なお湯に。
DSC04721.jpg男湯隠し撮り・林氏と松本氏

その後は駅近くの湊麗ちゃんというお店でごはんです。
これがすごいお店。
メニューになくてもリクエストすると材料があればなんでも作ってくれます。
DSC04746.jpg満足げな人々

白浜の町は楽しい所でした。
それは白浜温泉があるからこそかもと、おかみさんとたっぷりお話して思いました。
人生の中のいくつもの大きな変化を明るい声でさらさらと話され、聞いていると
自分の抱えているものなんて大したことないかもと思えてきました。

建物もお湯もおかみさんも素敵な白浜温泉を、体験される方がひとりでも多くありますように。

posted by ふろいこか〜 + 銭湯文化サポーター's at 03:41| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 第21回(兵庫・白浜温泉) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月19日

不意打ちアップ!

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こんにちは、タカハマです。

実はちょっと事情がございまして、いつもより1週間早いアップを致します。
どうしてかと言うと、ラジオをお聞きの皆さんに急いで訪れて頂きたいからです。
早くお伝えせねばと26日まで待てませんでした。

今回訪れたのは、兵庫県姫路市にあります「白浜温泉」。
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冒頭は最寄り駅の白浜の宮からすぐのところにある「松原八幡神社」の見事なイチョウ。
そのそばでも少し録音しました。
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脱衣場で録音し、
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浴室でも録音し、
DSC04705.jpg目が釘付けになる床

いよいよおかみさん、ひろこさんにインタビューです。
腰の悪い松本さんも話の内容に思わず正座してます。
DSC04708.jpgヒロキさんも神妙な面持ち

聞いて頂ければ前倒しアップの理由がわかります。
ではではどうぞ!



<白浜温泉データ>
住  所/兵庫県姫路市白浜町840-10
最 寄 駅/山陽電鉄・白浜の宮
営業時間/16:30〜20:30
休 業 日/水曜日と日曜日

白浜温泉さんには、あの白ケロリンが無造作にいくつも置かれてました!
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posted by ふろいこか〜 + 銭湯文化サポーター's at 22:29| 大阪 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | 第21回(兵庫・白浜温泉) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする