こまぎれに長々とお伝えしてまいりました大阪市港区・寿温泉さんの楽しみ方ですが、ようやく風呂に入る段階へとやってまいりました。
浴室の戸を開けて湯気の国へ足を踏み入れると、そこは石の世界です。
石畳の床に、石の湯船。湯船の周囲の段から洗い場のカラン下まで、どっしりとした御影石でできています。
石の湯船は冷めにくく、湯冷めしないと言われます。あったかな石の段に腰かけて放心するのもオツなもの。
ビビンバも石焼のほうが200円くらい高いわけで、贅沢な気分で風呂を楽しむことができるのです。
江戸時代に喜多川守貞という人が書いた本に、大阪の銭湯の床は石造りであると書かれています。対する江戸の銭湯の床は木の板だったようです。
寿温泉さんで堪能できる石づくりの浴室は、なんと江戸時代からの大阪銭湯の伝統だったのですね。
ここでまたわれわれはスッポンポンで150年前の世界へとタイムスリップできるのであります。ありがたや〜。
そしてさらにここの浴室には、奥に秘密の部屋がございます。それが何かは、実際に行かれてのお楽しみということにしておきましょう。ほっほっほ。
ちゅーわけで、寿温泉さんの紹介はこれにていったん終了いたします。
弁天町の寿温泉へ、あなたもぜひどうぞ!