まいはーい。熱い湯と水風呂の往復に1日のエネルギーの7割方を費やしている松本康治です。
でこの姫路の白浜温泉、昔ながらの古い銭湯なわけですが、昨年末の廃業秒読み状態から一転、この銭湯を愛する人々による愛のおしくらまんじゅうにもまれて、いろいろな新しい事件が次々と起こりました。
そのへんについて詳しくはコチラをご覧くだされ。
http://sairosha.com/furo/sirahama.htm細かい点にもいろいろと変化が見られます。
ご覧ください。見慣れた白浜温泉ですが、玄関脇の前栽から怖いほどボーボーに茂っていたカイヅカイブキがじゃっかん散髪されているでしょう。
側面から背後へとまわってみましょう。
夕映えのレンガ浴室が照り輝いて、美しいったらありゃしない。
そしてこの立派なレンガ建築が釜場です。マボロシの近代化遺産であると声を限りに叫ばずにはおれません。
この建物自体は変わっておりませんが、中身が変わりました。こいつです!
ピカピカぎんぎんの釜です。
ぶっとい材木をぶち込めば、あっという間に湯が沸いてしまいます。
このニューカマーによって白浜温泉は息を吹き返し、白浜の地に銭湯文化をつないでいくことが可能になったのです。
傍らにこんなのを発見しました。
北海道みやげの木彫りのヒグマではありませぬか。
廃材の中に紛れ込んでいたのでしょうか。燃やすにはしのびないと、たぶんおかみさんが取っておかれたものではないかと想像いたします。
アイヌの人が精魂込めて手彫りしたヒグマの置物。彫刻刀の跡に捨てがたい味わいがあります。
きっとこういうことでしょう。
どっかのとっつぁんが北海道出張旅行のおり、味噌ラーメンを食ったあとで立ち寄った土産物店。彼はそこで、さみしげに売れ残っていた1頭の木彫りのヒグマを見つけます。
とっつぁんはそのどこかさみしげな表情に、ふと家で待つ4歳の娘を思い出すのです。
彼は導かれるようにその熊を抱き寄せ、旅の邪魔になるのも厭わずに購入して、旅行かばんにむりやり押し込みました。
そして吹きつける地吹雪にコートの襟をかき寄せながら、重くなったかばんを引きずるようにして青函連絡船のタラップを登ります。彼を見送るのは凍えそうなカモメたちばかり。
こうして木彫りのヒグマは、凍てつく津軽海峡を渡って姫路へとやってきたのです。
そのヒグマがなぜ廃材に紛れ込んでいたのか、それはわかりません。
しかしこれを見つけたおかみさんには、燃やしてしまうことなどとてもできなかった。
ああなんというやさしいおかみさんなのでしょうか!
そうそう、手作りといえば、これです。
当ラジオのタカハマPによる、手染めの白浜温泉てぬぐいハンカチ第2弾です。
白地に熱帯魚が乗っていた第1弾に続いて、8月後半の日曜日に入浴に来られたお客さんには、この青く染め抜かれた手ぬぐいハンカチがプレゼントされているのです!
こんどはヤドカリつきです。
8月の日曜日はもう26日の1回きり。迷わず行きましょう。そしてこのヤドカリハンカチをゲットだぜ!
(数量限定、早いもの順です。もしこの第2弾ハンカチが出払ったら、第1弾の白いハンカチになるかもしれませんのでご了承ください)
そうそう、26日といえば、ふろいこか〜ラジオのオンエア日でもありますね!
さて、こんどの銭湯はどこでしょう。
posted by ふろいこか〜 + 銭湯文化サポーター's at 18:49| 大阪 ☀|
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第28回(兵庫・白浜温泉)
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